この茶室は佐賀県立博物館の付属施設として城址公園内に建てられました。一般市民の茶会や茶道講習、華道や句会などにも利用できる多目的性を持った数奇屋建築です。主要な部屋は4畳半の茶室と7畳半の2室で構成され、約20坪の平屋で、竹の生垣で囲まれた115坪ほどの露地庭があります。4畳半の茶室は、千利休好みの4畳半の祖型を忠実に模した室内構成で、茶の湯を学ぶ人たちの真先に習う作法がこの形式の茶室であり、郷土出身の実業家・故市村清氏のご遺志により、市村幸恵夫人から佐賀県に寄贈されたもので、昭和48年10月10日完成し、名称は市村ご夫妻の名前に由来して命名されています。
庭から望む清恵庵
入口です。
門を潜ると、正面に茶室の躙口(にじりぐち)茶室特有の客の出入口が見えます。雨天の撮影で、延段(石敷き)がきれいですね!
茶室内部から躙口越しに、玄関を望んだ画像です。
四畳半の茶室。
茶室の南側にある六畳の小間。
小間から南側を望むと旧佐嘉城の南堀端が見渡せます。あいにくの冬景色で蓮の葉が枯れています。
南堀端から船で来て、手前階段から部屋に入る事が出来る作りになっています。
茶会や茶道の研修会などに利用出来、1日使用料は4,860円との事です。
南堀端から望む 清恵庵。