最近、コンポンソム在住の知人から、池間哲郎著『日本はなぜアジアの国々から愛されるのか』の本をいただきました。
著者は20年以上アジア各国で支援と交流を続けてきた方で、一般社団法人アジア支援機構代表理事です。
興味深い、カンボジア編の抜粋を書き出します。
『日本が大東亜戦争に敗れ、ボロボロの状況が続いていた1953年5月14日、最初に昭和天皇と日本国民を激励のために駆けつけてくれた国王はシアヌーク殿下(当時のカンボジア国王)だった。
多くの戦勝国が、徹底的に破壊された日本に対して外道ともいえる法外な賠償を求めた。しかし、カンボジアは日本への戦後賠償権を放棄したのだ。
カンボジア政府は1954年に在カンボジア日本公使館に対して、大東亜戦争における日本軍駐留により受けた被害に対する対日賠償請求権を放棄すると伝えてきた。日本側も、カンボジアの愛ある行為に感動し、「貴国の善意に報いるために経済、技術面での協力を提供する用意がある」とエールを返した。
カンボジア国民も王室も、日本が大好きである。カンボジアよ、ありがとう!』
きずな橋とつばさ橋について。
『プノンペンとベトナムのホーチミン市を結ぶ国道1号線上にある、プノンペンの北東部に位置するコンポンチャムには、2001年に日本の協力でできた「きずな橋」がある。
この橋の開通で、農産物の産地である東北地方から首都までの交通が大きく改善された。
現地では「スピエン・キズナ」(注1)という名前で親しまれており、現地通貨の500リエル札にも描かれている。
つばさ橋の開通(昨年開通しました)を機に発行される新500リエル札には、カンボジア・日本の国旗と共に、きずな橋とつばさ橋が描かれる。
カンボジア国民にとって、二つの橋がますます身近な存在となるに違いない。
(注1)「スピエン(Spien)」はカンボジア語で「橋」を意味し、「ツバサ(TSUBASA)」は日本語の「翼」。日本がカンボジアで支援したもう一つの橋、「きずな橋(スピエン・キズナ)」の「キズナ(KIZUNA)」は日本語の「絆」。』
旧500リエル札。
新500リエル札。
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